「勝手なことばかり言わないで!!」
怒りからなのか、身体が震える。
グルグルと、黒いものが心を覆う。
「…っ」
腕を反対の腕で強く握りしめ、震える身体を抑えつける。
このままだと、何を言ってしまうかわからない。
「はぁ…」
静かに息を吐き出し、少しでも自分を落ち着かせる。
「…きちんと、学校は来ます。授業もテストも、必ず受けます」
喉から絞り出すような声で喋る。
「…迷惑をかけないので、私のことはほっといてください」
柳先生に向かって頭を下げると、逃げ出すように準備室から飛び出した。
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