「櫻井?」
「柳先生、昨日はすいませんでした」
心配してれていたのに、私が勝手に怒って部屋に閉じこもってー…
「いや…あれは、おれも悪かったし」
「ううん…」
先生は悪くないのに、謝らせてしまって。
「あと、今までの態度も謝ります。無視したり、顔を見なかったり…すごく失礼な態度とっていました」
「いやいや…てか、急にどうした?」
振り返ろうとする柳先生を、もう一度制止させた。
「あとっ…」
心臓が、ドクンドクンと高鳴っているのが全身に伝わる。
「一緒に暮らそうって言ってくれたこと、始めはとまどったけど…本当は嬉しかったです」
緊張のせいか、涙がでそうになる。
「だから…ありがとうございます。それと…これからも、よろしくお願いしま…っ」
最後まで言い終わる前にー…
「良かった…一緒に暮らすの本当は無理してるんじゃないかと思ってたから。安心した」
柳先生に抱きしめられた。