「ん、……?」


あたしでも鈴でもない声に、ふっと思考を現実に戻される。


「「あ、…」」


パチッと目を開けた幼なじみに、あたしたちの視線が一気に集まる。



「いやいやいやいやっ、え……はっ!?」

「朝から賑やかすぎっ!おはよ~」

「あ、うん…はよ」


叫んだかと思えば、鈴に話しかけられて急に大人しくなる幼なじみが面白くて。


二人にばれないように小さく笑う。


でも、そんな穏やかな気持ちでいられるのはここまでで…