っていうか、鈴の方がよっぽど大人な気がするんだけど……!


それは姉として嬉しくもあり、悲しくもあり……


って、そうじゃなくて。


鈴がせっかくここまで連れてきてくれたんだから、やっぱり会わないと、逆に怒られてしまう気がする。


つまり、私には玄関の扉を開けるという選択肢しか残されていないわけなんです。


幼馴染みだから、緊張という壁はない。


ただ、勇気を出すだけだ。



よしっ……行こう。


ガチャッ……。


「おっ、お邪魔しまぁす…」