「はぁぁぁああああ…」

「~もぉっ、お姉ちゃんなんなのっ!?さっきからため息ばっか!」


今日何度目かのあたしのため息にイライラゲージがMAXに到達してしまったらしい鈴。


そんな鈴にぴしゃりと言われてしまったあたしはというと…


「はいっ、ごめんねっ!」


何分かぶりに意識を取り戻し、急いで謝る。


そりゃあ、宿題やってる横で何度もため息つかれたら怒っちゃうよね…


それでもこのため息はどうがんばっても出てきちゃうんだ。


やっぱり自分の部屋に戻ろうかなあ。


まだ不服そうに頬を膨らませる鈴をなだめ、あたしはだるい体を動かして自分の部屋に向かった。