「いいから、いいからっ!あたしに任せっ、……わっ」


ドンと胸を叩こうと伸ばした腕を、いきなり引っ張られて、思わず体のバランスが崩れてしまう。


トンっ何かに頭をぶつけた。


それが悠真の肩だったことに気づいてパッと離れたのは、条件反射ってやつ。


「おばさん、手伝いはまた今度倍にしてやらせてやって。今日は、コイツ借りていい?」


「っ」


今、あたしの顔は…きっと真っ赤だ。



そんなこと言ったら、普通の女の子だったらきっと勘違いしちゃうよ…



幼なじみのあたしでさえも、悠真の行動に、言葉に、ドキドキしてしまっているのだから。