「ごちそうさまでしたっ」


本当は、あたしも食欲があまりあるわけではなかった。


でも、これ以上お母さんに迷惑かけたくなかったし、
ただ落ち込んでたって何も変わらないのだから。


それなら笑顔でいようと思う。


そうしたいと思うから。だからこれは、無理なんかじゃない。


暗い気持ち、切り替えなきゃだよね!


「お母さん、あたしが片付けするから、少しだけでも休んで?」

「え、でも……」


困ったような笑みを浮かべるお母さんは、少し頑張りすぎで天然なところがある。


お母さんだと、疲れていることに気づかず倒れてしまうってことが本当に起きそう。

う~ん…心配かも。