「…はぁっ、はぁっ…な、んでメールなんか…急に?」


息切れがひどい。


目にかかっていた前髪をはらって、前を見つめた。


学校にいる時間にメールなんて、滅多にしてこないのに。


それに、なんで下駄箱指定?


三階にいたのに、ツイてないなぁ…


「来てくれたんだ?」

「無視するわけないでしょ」


そうだね、って嬉しそうに笑ってる。


無視できるわけないに決まってる。


でも、あたしから悠真を呼び出したんだし、出来れば早くしてほしい。


ケータイをぎゅっと握りしめて、顔を上げた。



「"だいじなだいじなお話"って何?…鈴」