「明日は気をつけなよー?」

「ぜってー柚より早く来てやるからな!」


「ふふっ、まぁ頑張って?」


闘志を燃やしてる悠真を見てたら、また笑ってしまった。


でも、これはバカにしてるからじゃないの。


あたし、やればできるじゃんって。


なぁんだ、ちょっと勇気を出せば、こんなにも簡単に『幼なじみ』に戻れるんじゃんって。


そう思ったから、笑っちゃったんだ。


でも、胸のモヤモヤ、まだ残ってる。


何でかは知ってる。


気になって、すごく聞きたいけど、聞けてないことがあるから。


あたし、今日なら聞ける気がする。


夏祭りの日のこと…