「ん〜、萌が今柚から聞きたい言葉はそれじゃないかも」

「え？」


萌の方を向けば、彼女もこちらを見ていた。


「柚が頑張ったことは本当によくわかってるんだよ？でもね、悠真が好きな気持ち、変わってないんならやめないでほしい。好きでいることを…」

「好きでいること…？」

「めげずに、もっと頑張って、叶えてほしいの！そうすることが、柚にとって一番幸せになれる道なんじゃないかな？」

「萌…」


自分に問いかける。


辛い気持ちになって、悠真への想いは変わったの？って。


答えはNO。


だって、やっぱり、好きなんだもん。


「萌……あたし、まだ頑張れるかな？」

「萌の応援があればだいじょおぶっ！」

「うん…そうだよね」


こんなこと言ったらみんな笑うと思うけど。


あたし、萌が隣にいてくれればなんでもできる気になれるんだ。


なかなかくさい台詞かもしれないけど


これは萌にも秘密の、本心……