こんな言い合いがしたいわけじゃないのに……そんな思いを悠真に気付いてほしい自分がいる。


あたしは立ち上がって窓に歩み寄った。


窓に近づけば近づくほど、そのまぶしい光から逃れることはできず。目を細めながら、カーテンを引いた。


「んーっ!!いい天気!」

「ん、ほんとだ。でもちょっとまぶしいな」

「ふふっ、そうだねっ」


いつの間にか隣に来ていた悠真はあたしと同じように目を細めていた。


悠真を見上げると、少し違和感を感じる。


その正体は…わかってるんだけど。



「せ……」

「ん?」


悠真の視線があたしに向けられる。


ただ、それだけのことなのに。平気じゃいられなくなる。


胸の音が聞こえてしまうんじゃないかって、心配になってしまうくらい。すごく、鳴ってる。




「背また伸びたでしょ?あたしは全然伸びないのに…悠真ばっかりっ」


あ、…今かわいくない言い方しちゃったかな。




悠真のことになると、小さな失敗でも落ち込んでしまう。


小さい時からずっとわかってる…


それは、あたしが悠真に恋してるからだ。