「……重い?」
「いや全然、泉もっと食べたら? ピアノばっか弾くなよ? 細過ぎるから」
「お世辞どーも。けど、私今でも十分食べてるから大丈夫」
「おいおい、マジか……」
おんぶしてもらった白坂に申し訳ない。
「泉」
「ん、何?」
「いいのか、和樹のこと」
「何のことかな……」
「好きなんだろ? 和樹のことが」
「そんな訳ないでしょ。意味分かんない」
「お前、分かりやすいな」
和樹の方を向けながら答えた。
けど、和樹と楓はおんぶしてる状態。
2人ともとっても絵になってて、私はなんか胸がもやもやしてきた。
───チクっ