「音ちゃん、危ない!!」 聞こえた時にはもう遅かった。 何か起きたのかわからなかった。 感じたのは膝にちょっとした痛み。 おそらく、楓が転んだ先に私が偶然いて、 ミニドミノしてたんだろう。 「音ちゃん大丈夫!? 本当にごめんなさい……」 「うん、平気。楓こそ大丈夫?」 「私は大丈夫だから! ね?」 「うん」 とは言っても、絶対楓は嘘ついてる。 だってそういった後、足首をグリグリ回してから、手でそっと抱えてたから。