突然、体が誰かの手で揺れてる。


「……は、音羽! 起きろー」



誰かの声が聞こえる……。



音羽、だから楓はないな。



女の声じゃなそうだから、男子?



「ん……、誰?」



「おい、もう着いたのに第一声がそれかよ」



「へーもう着いたんだ……って和樹!?」



「おー起きた。おはよー音羽。今のすっげえねぼけてんぞ。」



ん……。




まだ意識が完全に戻ってない中、リュックを背負った。




「……?」



私、パーカーなんてかけてたっけ?



膝にパーカーがかけられてあった。