「優勝おめでとう!!」 「音羽、優勝おめでと!」 「ありがとう、楓、千里」 「和樹もありがとね、今日は」 「困った時はお互い様だしな」 見ての通り、私は今回優勝した。 氷室さんは準優勝だった。 だから、腕にはトロフィーと賞状を抱えた。 「それにしても、音ちゃんのトロフィー重たそう……」 「まぁね、重たいよ……あっ」 ころんっ 賞状を入れた筒を落としてしまった。