「音羽はそれでもつけて、俺の彼女ってちゃんと自覚しろよ? これ、男除け」



「わ、わかった//」



そんなことしても、男の子は寄ってこないと思うけど。




すると、和樹の手が私の頭に回す。



そして、口づけた。




「か、和樹……! バカ!」




赤くなりながらもポンポンと和樹を叩く。



「そんじゃ、行ってこい!」



「あっ! もう時間!
行ってきます! また今度ね!」



私はオーストリアへ旅立った。





また会うこと。



いつか和樹が迎えにいくこと。




そんな些細な新たな約束をむすんだ。