「和樹が好き!! 好きだ、ばか!!

ずっと前から好きでした!!」



「……はっ?」




「嬉し涙に決まってるでしょ!?
こんなにもずっと和樹の好きなのに、なんで悲しまないといけないのよ?」




やっと言えた……!




「まじかぁ~」




和樹は頬が少し赤くなって、片手で顔を隠した。




「和樹……?」





和樹は私の頬を添える。




「ほんと、泣き虫だな」




和樹は困ったように笑いながら、親指で私の涙を拭ってくれた。




私と和樹は近くのベンチまで一緒に行って座った。





「……俺さ、天涯孤独なんだって」




和樹が静かに語り始めた。