自分で赤くなくなったなってなんとなく分かってから和樹を見ると、信じられない光景が目にとまる。



和樹が真っ赤だったんだ。



「和樹……顔真っ赤」



初めて見る和樹にびっくりする。




「そういう音羽こそ赤かったぞ?」




肯定する代わりに赤くなった。



恥ずかしくて、逃げたい。



思わずうつむこうとしたとき、時計を見えた。



まずい、残り5分しかない……!!




一刻も早く教室に戻らないと……!





和樹、いつも通りに戻って良かった。



もっと浮かない顔とかするんだと思ってたから。



その言葉を伝えて急いで教室に戻った。