って聞いたら和樹は



「音羽のピアノ聴きたい! 
俺、音羽のピアノが大好きだからな!!」



好きって言われた。


ピアノだけどね。



さっきのとは大違いで柔らかい笑みを浮かべてた。



「それと、送る」



「えっ……じゃあ、お願いします!」




帰り道は無言だったけど、
どこかと嫌じゃなくて。



隣に和樹がいるだけでも、幸せになれる。




それに、少しは私のこと振り向いてくれるかな?


私のこと好きになってくれる確率は何パーセントでしょうか?





送るって言われちゃうと期待すんぞ。




さてと、明日も行かないと。



和樹のお母さんと決着つけないとね。