「私が居場所になってやる……!」


「……」



和樹は黙って私を見つめる。



「和樹が居場所ないって思っちゃうなら私が和樹を笑顔に……毎日笑わせてやる! 私は和樹の味方だよ! 何が起こっても!
少しでも居場所ないって思わせないようにしてやる!!」



「音羽……」



抱きしめるのをやめて、リストカットしかけて傷になっている腕を力強くつかんだ。


「バカっ……! バカ、バカバカっ!!」


「バカ言うな……」


「心配させないでよ!!」



私は荒れ果てた部屋を見やる。



「……サッカーもうやりたくないの?
昨日あんなに楽しんでたのに!!」



ポスターがビリビリだ。


「ねぇ、私何か出来ないの? 和樹にばっかりしてもらっちゃって……何にもやってないじゃん! 私和樹を支えてない!!」



「音羽はもう充分に「どこがよ!?」



「だって和樹苦しんでるじゃん!
リストカットだってしないよっ!!」



迷惑かもしれない。


自分ばっかり言いたいこと言いまくって。


だけど、だけど。