「明日も休みだし、和樹の家行ってもいい? やりたいことあるんだ!」
「……いいよ」
今の間は何だろう。
私は気にしないフリをした。
「ありがとっ」
「じゃあ、今度こそ別れんぞ。また明日!」
「うん! また明日ね!」
明日も会えるんだ。
そんな些細なことでも私は胸が幸せで満ちていた。
和樹が曲がり角を曲がるまで、私は和樹を見つめる。
曲がる間際に和樹はニコッと笑ってくれた。
「……っ//」
やっぱ和樹の笑顔に弱い。
明日のこと考えないと。
寝る前にケータイをチェックすると和樹から1件のメールが来てた。
『今から母ちゃんと話してみる。
今日はいろいろしてくれてありがとう。
部活月曜から再開するわ。応援しろよ?』
和樹……。
頑張って。応援するから。