「98、99……100!! すごっ!」
「へへっ、こんぐらい余裕!」
「調子に乗んないの!」
「でも、サッカー出来るやつはもっと出来んぞ! 3000とか行くんじゃね?」
「3000!?」
私なんて2回だけだったのに……。
「どうやったら出来るようになるんだろ?」
「……教えよっか?」
「いいの?」
「今日のお礼っつーことで」
あんたは太陽みたいに笑う。
「……うん、じゃ、じゃあお願いします」
見慣れてるはずなのに直視出来なかった。
「まず、1回やってみて!」
ニヤリと意地悪そうな笑みで私を見る和樹。
やってみるのはいいものの……
1回しか出来なかった。
顔から火が出るほど恥ずかしい。
でもそれにへこたれずにやり続けた。