「ここ、懐かしいな……」
「だって約束の場所だもんね」
約束した公園。
お父さんの思い出の場所でもあったけど、
約束した公園っていう方が最初に思いつくようになった。
「リフティング出来る?」
「……2回だけ」
ちょっとだけやったけど、全然出来なかったからボールに触れなかったんっだっけ。
和樹にボールを渡され、リフティングをやってみる。
「プッ……音羽下手くそ過ぎる……っ!」
「悪かったわね! 運動は苦手なの!
私はゆ「指だけは動くから!……だろ?」
「なっ……!! もう、うるさい!」
和樹はお腹を抱えて笑ってやがる。
そんな君を私は愛おしそうに見つめた。
「ほらっ、貸してみ。
俺がお手本やってやる。100回な!」
自慢げに話す和樹。
ボールを和樹に渡す。
和樹はボールを器用に扱う。