敬語とか大丈夫だったかな?
一応ドイツ語ばっか話してたから、合ってるか不安で仕方がない。
しかも、和樹に何にも言わないで入っちゃって良かったのかな……?
どうしよう……!
緊張がすごい。
心臓が違う意味でドキドキしてるよ。
「すぅー……はぁー……」
深呼吸して、意を決した。
コンコンっ
扉を軽く叩いても、返事がない。
「和樹ー? 入るよー……」
音を立てないようにドアを開けた。
「これが、和樹の部屋……」
意外にも綺麗に整理整頓されてた。
机にサッカーボールが置かれてあって、壁にはサッカー選手のポスターが貼られてある。
サッカー好きの人なら誰もが羨む部屋だ。