その後も一生懸命練習をしてあっという間に1週間が過ぎて、今日は連弾の日。
発表会みたいな感じで、人の話し声の限り結構の人数がいそう。
できるかな……。
ミスしないかな。
さすがに一抹の不安はある。
コンクールの時だって、和樹がいたから……って違う違う!
和樹の名前は一切心の中でも口に出さないって決めたのに……!
「泉さんならきっと大丈夫よ! あんなに練習して、出来てたじゃない!」
「ありがとう」
そうだ。あんなに練習したんだ。
大丈夫。私は出来る。
いつもは1人だけど、今日は氷室さんがいるから。
「いくよっ!!」
「ええ、行きましょう」