「和樹くん、私学校行けないけど暇だったらたまにはここに来てね!」



「毎日行ってやるから安心しろ!」



「ふふっ、じゃあ待ってる!」



「音羽の母ちゃんに会っとくよ!」



「うん!」



そして、和樹くんは歩き出した……と思ったら、後ろを振り返った。



「あっ! 忘れ物した!」



と言い、和樹くんは私の方に寄って






チュッ──




「えっ……//」



「じゃあな!」



和樹くんがいたずらっぽい笑顔で帰って行きました。



「……ズルいよ」






唇に指をあてて、真っ赤になったのが自分でもわかった。