和樹くんは笑って"どういたしまして!"って答えてくれた。



「楓寒いだろ? もう12月なんだよな!」



「そういえば12月か。あっという間だね」




手袋してないからか手がかじかんでる。



それに気付いたか、和樹くんが手を差し出てきた。



「ほれっ」




これって……



「うん!!」




私だけ和樹くんの手をギュッとにぎった。




私はドキドキ心臓が跳ねてて、



緊張しちゃって……。



手汗出てないかな? とか色々考え込む。



そのうちに、最寄りの駅についた。



距離的にももう限界だから、これでお別れ。