「私は小さいころからここの病気なの」
私は大腸のあるおおよそを触りながら言う。
「治療法は厳しいんだ。前にしたんだけれど、失敗しちゃったみたいなんだ!」
私はわざと明るい声で話す。
「諦めた。だって、もう末期だもん。
したいけど、あまりにも大きいから無理だって言われちゃった」
もう、残りわずかだ。
「ちなみに残り3ヶ月ぐらい」
みんなの顔が曇りながらも言葉を続けた。
小さいころ、熱が長引いてママが気になったから病院に行ってたそうだ。
それで検査受けて、結果が潰瘍性大腸炎。
けど、そのまま治らないまま、入院生活を送ると小学校6年の頃。
また検査を受けたら、癌に悪化してしまった。
学校にも通わずずっと病院で暮らしていた私は少しは高校生活に憧れてた。
だから、担当医に頼んで高校生活を無理して送ってしまった結果だ。