「沖田さん、それっていつ治るの?」
桐島くんが差し迫る顔をしながら聞いた。
私は首を横に振った。
「それってどういう……」
「もう治らない。私は残りがわずかなんだ」
「じゃあ、学校は? 楓休んじゃうの?」
千里ちゃんが不安げな顔をする。
音ちゃんと私がいなくなったら、3人組が無くなっちゃう。
不安になっちゃうのもわかる。
でも、千里ちゃんの明るい性格ならきっと大丈夫だと、私は信じているから。
「ううん、行けない。ずっと入院するの」
「ていうか、沖田さんはなんの病気なんだ?
治療法とかないのか?」
さっきから何も和樹くんは一言も話していない。