私も、楓みたいに告白したかった。


でも、出来ない。



怖いの。怖い怖い!



傷つくのが、和樹と今の関係が変わってしまうのが、怖い。



「泉」



「今度はだ……って白坂?」




白坂が私を見ずに呼びかける。



「泉いいのか? 沖田さん告白しちゃうけど? ……って良いわけないか。泣いてる」




白坂は私の方へゆっくりと来る。




「うん。泣いちゃった」




「なぁ、泉」



ちょっと白坂の顔が赤くなってて、



熱でもあるのか気になって白坂の額に触れた。



すると、白坂はさらに真っ赤になってしまった。