「うん。私は全然いいよ! 千里ー!!
白坂たちも一緒に行くのはどう?」




遠くもないし、近くもない距離。


わざわざ千里のところに行くのが面倒くさくて、いつもよりおっきな声で話す。



「それナイスアイディア! じゃあ、空いてる日とかメール送っといて!!」



「おー、りょーかい」



「じゃあ、決まりだね。私もそろそろ行かないと。じゃあね白坂」




「じゃあな。また今度」



「うん。また今度」



白坂が赤くなってる。



でも、すぐに忘れてた。





今日はピアノ教室がある日だから、学校を後にした。