「背番号12、笠原

背番号13、軟米 真盛

背番号14、赤松」


選ばれた!!!


真盛もだ。


これで、また一歩、先輩に近づいた。


また、戦えるんだ!!!


「やったな、真盛!」


「うん!」



「解散」

「「「はいっ」」」


でも、天童先輩が選ばれてなかったのは納得しない。


あの人は実力あるし、自主練とか人一倍してるのに。


なんだか、気まづい、よな。


「おい赤松!!!」


「はいっ!!?」


「悔しいけど俺の分も頑張れよ」


「はいっ!!」


なんで天童先輩はこんなにエールを送れるんですか?


でもさ、それは禁句なんだよ。


悔しくない訳ないから。


天童先輩の分まで選ばれた俺達が頑張るしか、ないんだ!


この背番号には、それだけの重みがある。



もう、後ろは振り返れなくなった。