軟米って奴は凄く強かった。


俺達は仲良くなって名前呼びとなった。

試合を1通り終えると、監督が来た。


「お前らの中に笠原 爽は居るか?」


「はい、俺です」


「今日から別の体育館だ」


「はいっ」


まじかよ。


早すぎじゃねーか?


「流石だよ」


「はぁ?」


「もしかして、大紀くん知らないの?」


「何が??」


「彼は中学時代、“天才エース”って言われてたんだよ」


「まじかよ」


だから、気迫があったのか。

でも、俺の事を睨まなくても……!