そして部屋に帰ってきた。


俺は高塚先輩に聞いてみた。


高塚先輩がどこに居るのか、という事を。


予想は付いているけど、聞くのと、聞かないのじゃ全然違うからな。


「そう言えば、高塚先輩は特別体育館に居るんですか?」


「そうだけど」


「そうでしたか。凄いですね」


やっぱり特別体育館組だったんだな。


高塚先輩やりますなぁ〜


「そりゃどーも。てか、お前と真叶の弟くんだけだろ、5周休まず走ったの」


「知ってたんですか」


「やるな。驚いたわ」


「まー、天才的な兄を持つとそうなりますよ」


「天才的な兄?」


「なんて言うか、天才です」


本当に天才すぎて憧れとか目標とかには出来ないタイプ。


雲の上の人って感じだな。


永遠に追いつかなそうな存在……。