なつき「凄く、緊張するね」

ゆうと「なにそれ」

「・・・終わって欲しくないです」

なつき「だね」

「この試合が終わって欲しくないです」

なつき「えっ?」ゆうと「なんで?」

「なんと、なく、ですけどね」

ゆうと「もしかして、怖いの?」

「そう、ですね」

恐れてるんだ何故か
今だって点数は負けてる
約束が果たされないのが怖い

わたる「何言ってんの、終わらないよ」

たくと「奇跡は起こるよ」

何に恐れて何に怖がっているのだ
奇跡は起こるかも知れない
でも、奇跡が起こるのか分かるのは未来だけ

「そうですね」

たくと「怖い?」

「・・・怖いッス」

たくと「大丈夫だよ」(震え声)

拓人先輩、、、声が震えてる
そっか、先輩達はこれが終われば引退かも知れないんだもんな

「大丈夫ですよ拓人先輩。智紀先輩達なら」

たくと「赤松・・・」

「頑張れーーー鈴里」大声

たくと「いっつも赤松に助けられちゃうな」

「そんな事ないです」

拓人先輩のお陰ですよ
3年よりも1年が怖がってどうするんだ

たくと「鈴里、勝てぇーーー」大声

「応援だけでも頑張りましょうね」

たくと「だな」

なにがあっても応援する
だって・・・・・・
俺の声がコート中に響き渡るように