「おい、智樹!!」


「ちっ。分かったよ」


「邪魔したな」


「じゃーな」


何でだろう。

こんなにも変わってしまったのは。


人はこんなにスグに変われちゃうのか?


それでも智紀先輩はそんな事ないと信じていたい!!


「南岬先輩だけが唯一、笠原の味方をしたんだよ」


「去年の春まではいい先輩だったんだけどな」


「知ってます」


俺の憧れだった先輩。南岬 智樹(なくざ ともき)先輩


たった2年であんなになる先輩じゃない。


何かしらあったんだ。


そうだと信じてるし、そうだと信じたい。


だって、

俺は智紀先輩の事ちゃんと信じてるから!



誰よりも智紀先輩の事を知っているからこそ、誰よりも信じていたい。