真叶side

笠原が赤松に対して睨んでいるのは
南岬先輩が笠原よりも赤松の方が大切にさられていると薄々気づいているから
自分の方が強いと思ってる
実際に実力は笠原の方が上だ

まなと「南岬先輩も大変ですね」

ともき「何が・・・あっ...(察し)」

まなと「大変そうです」

ともき「そりゃな。でも俺はいかなる時でも大紀を優先しちまうかも知れない」

まなと「えっ?」

ともき「大紀だってトスに関しては先輩後輩関係なくズバズバ自分の要求言うんだよ」

まなと「以外ですね」

ともき「ま、それはスパイカーとして基本だし俺はむしろそっちのが有難い」

まなと「まぁ、要求しないで文句ばっか言われるよりはそうですね」

ともき「だろ? だから気にってる」

なるほど
笠原も要求はする。そこに問題は無い
だけど、それ以上にチームの人まで要求して、思い通りにさせる。思い通りにならないと怒って勝手にやっちゃうから嫌いなんだと思う

まなと「笠原はチームの人を思い通りにさせようとするからですか?」

ともき「流石だな、分かってんじゃん」

まなと「それプラス思い通りにならないと怒るからですよね?」

ともき「そうなんだよ。だから我が儘って言われるんだろーな」

まなと「そうですね」

ともき「つーか、相変わらずの観察眼な事」

まなと「弟の真盛が入って余計に視野が広がりましたね」

ともき「マジかよ」

まなと「ま、こんなもんじゃないですよ」

ともき「だろーな」

たくと「試合、始まるよ。メンバー変えないの?」

ともき「変えないで行ってみる」

俺が1年の頃から南岬先輩とは気があった
表だっては話したりしないが、2人など少人数になると結構話したりする
気が合うからか南岬先輩の怪我を1番に気づいた。だから南岬先輩も俺には本音を話してくれたりする

たくと「真叶、早く行くよ」

まなと「はいっ」

拓人先輩も気が合う先輩の1人だ
だけど、南岬先輩とは違い表だって話す機会の方が多い
家族事情がお互いに大変でその中の長男だかと言うのが理由だと思う

まなと「色々悩みあるんだな」ボソッ

真叶side終わり