「ハァハァッ」

渚ん家の前には大きなトラックが止まっていた。

「渚!!!!!!!!」

私は精一杯の思いを込めて叫んだ。

「ッ!涼!?」

私はこっちを向いて驚いてる渚のもとへ走った。

「お前…学校…」

そう言ってる渚の声に私はかぶせた。

「なんで!?なんて言ってくれなかったの!!言ってくれたら…言ってくれたら…」

もっと二人の時間を大切にしたのに…

そう言いたいのに涙が溢れで言葉にならなかった…

「……くと思ったからだよ…」

「え…??」

「お前がまたそうやって泣くと思ったから言えなかったんだよ!!!!!」

えっ……………

「言ったらお前、絶対無理して笑って…遊ぶだろ…そんなの…最後ぐらいお前に心から笑って遊んでもらいたかったんだよ!!!!!」


渚……

でも…

「でも私は…黙っていなくなられた方が嫌だよ!!」

「涼……」

嬉しい……嬉しいよ…

でも……

何も言わないで出ていかれたらその方が……嫌だよ………