「大丈夫…大丈夫だから…」

俺はただ…彼女を安心させることだけを考えた。

正直俺も、どうしたらいいかわからなかった。

わからなくて…ただ抱きしめ続けた。


やっと君が安心したのを確認し、俺は言葉を続けた。

渚が…渚が……

君はその言葉ばかりを告げた。

「わかってる…わかってるから…でも、死んだらどうにもならないだろ!!なんで命粗末にすんだよ!!!!!」

俺はとっさに叫んでしまった。

ヤバイ……どうしよう……何か続けなきゃ!!

俺はとっさに彼女に話しかけた。

「俺が…俺が如月さんの守るから……ずっとそばにいる……… だからもう、何も考えなくていいよ…何も背負い込まなくていい…もう……大丈夫だから…」

そう続けながら、俺は彼女を強く抱きしめた。

もう、限界だったのだろう…彼女は大粒の涙をこぼして、誰の目も気にせず…すべてを吐き出すように泣き出した…。

これはこの姿を見て…ただ、守りたいも思った。

もう、2度と溜め込まないように…。

そばで…守ってあげたいと思った。

でも、そんな簡単じゃなかったんだよね…

君の心に溜まったものはそんなもとじゃなかった…。

なのに、俺は更に…君に思い荷物を託してしまった。

本当にごめんね……。

だからこそ…………………幸せになってね??

今味わえなかった幸せを…たくさん味わってね…??

俺の分まで……………………………。