でも…

“助けたい”

俺は強く思った。

同情とかそんなんじゃなく、ただ純粋にそう思った。

なんでもいいから力になりたい、助けたい。

彼女は更に泣き崩れてしまった。

「如月さん!!」

俺は君の名前を叫んだ。

そして……抱きしめた。

強く、ただ強く、抱きしめた。

どうすればいいかわからない俺が下した決断はそれだった。