「ちょっと!!何やってんの!?」

俺はとっさに君の後ろを掴んだ。

「やめて!!離して!!!!!」

彼女は後ろを見て目を見開いていた。

「川野くん…どうして……」

俺は力いっぱい彼女を窓から引き剥がした。

ただ呆然としている彼女に向かって俺は叫んでいた。

「何やってんだよ!!死んだらどうすんだよ!!!!!」

「離してよ!!渚のところに…行かせてよ……」

渚??そういえばさっきからずっと渚、渚って……

すると君は、力なく崩れ落ちた。