でも、準備が出来てない私は渚のために朝から大忙し。

ちょっとでも渚に可愛いと思ってもらえるように毎日頑張ってます!

ま、1度も言われたことないんだけどね…

では、今日も頑張ろ!

「行ってきまーす!」

「いってらっしゃい」

お母さんからの応答があることを確認して急いで玄関を開けた。

すると仁王立ちをした渚がご立腹の様子で待ち構えていた。

「ごめ~ん、遅くなっちゃったね!」

「ごめ~ん!じゃねぇよ!」

「ごめん、ごめん。許して!」

私は必死に手を合わせた。

「たく…次はねぇからな!」

「いった!」

なにも、おでこをぶつことないのに…

「ほら、早く行くぞ。」

キュンッ

そう言って彼はふわりと笑った。

「あ、うん!」

そう言って2人で急いで学校に向かった。