よしっ、これならまだ間に合うかも!!

走れ~!!

私は全速力で学校に向かった。




「ハァ、ハァ、ハァハァ、着いたー!!」

♪キーン、コーン、カーン、コーン

ヤバっ、予鈴!!

私は何かに釣られるように校舎に入った。

バンッ

「間に合った~」

「はいっ、涼遅刻~!!」

「えっ嘘!?間に合ったっしょ!!」

「いーえ!!」

嘘だぁ~

はぁ、疲れたー!!

私は勢いよく机に倒れ込んだ。

「涼、新学期とか、最初の頃はいつもだね笑」

「はぁー!!」

「柚梨(ゆうり)はいつも早いよねー」

「まぁね笑」

あ、紹介が遅れたね!!

彼女は「鐘島(かねしま)柚梨」。

私の1番の頼りになる大親友です!!!!!

中1からずっと一緒!!

「涼~??何ブツブツ言ってんの??」

「あ、ううん。何でもない!!」

「そう??ならいいけど笑」

それから、柚梨とトークに花を咲かせながら始業式が始まるまで待った。