「渚…また、ね…」

そう言って精一杯の笑顔を渚に貼り付けた。

「おう!!!!!」

そう言うと…渚を乗せた車は、また速度を上げて………行ってしまった……

なんで…

なんで…好きの2文字が出ないの…

たった2文字なのに…

どうして…

渚…

渚…渚…

「渚―――――――――!!!!!」

渚がいなくなったこの街に…私の声だけが………響き渡っていた…


渚……

ありがとう…

あなたのおかけで…初めて恋というものを知った……

そして、その初めての相手があなたでよかった…

渚でよかった……

好き…

好きだよ、渚……

大好き………