「涼…ごめん…ごめんな……結局最後まで…涼を傷つけてばっかりだ……」

えっ……??

私は目を見張った。

だって…今まで1度も涙を流したことのない君が…人の目も考えず大粒の涙を流しているから…

「渚……」

私は涙が溢れて止まらなかった。

そして、初めて…二人で誰の目も気にせず、大声で泣きじゃくった…

どのくらい時間が経ったのだろう………

多分、15分とかその程度だろう…

しかし…私たちにとっては長く…厳しい時間に感じた。

すると、トラック越しに渚のお母さんらしき声が聞こえた。

「渚ー!?そろそろ行くから乗ってー!!涼夏ちゃんにちゃんとお別れしたー??」

「あ、ああー」

「じゃあ涼…またな…」

そう行って渚は車に乗り込んだ。

嫌…

嫌だ…………

嫌だよ…渚…まだ……伝えられてない…

ずっと伝えたかったけど…伝えられなかった…この気持ち………