「送る……送らない……えいっ!送った!」
手元にあるケータイ画面にはラインで送信した文字が並ぶ。
「なんて送ったの?」
私は一華ちゃんへケータイを見せた。
【一度腹を切って話そう!】
「ぶっ!」
一度ちゃんは飲んでいた緑茶を喉に引っかけたらしい。数回咳き込んだ後私を見た。
「腹切っちゃダメだよ!これを言うなら腹をくくってとかじゃないの?」
「え?あ!本当だ!?」
ラインを送信した相手は、あの頭のよろしい藤山。
やだ、余計嫌われてしまう!すぐさま誤送であることを打ち始めるも、既読になってしまった。
【まだ死にたくないから嫌】
「だぁかぁらぁ、違うんだってぇっ!」
ケータイに向かって独り言を言う私。そんな私を見て一華ちゃんは笑う。