いつもの朝、いつもの登校、いつもの学校...

「!!九寺くんだ!!」
「今日もカッコいいよねー」
「朝から会えるとか今日はラッキー!!」

ガチャッバサバサ

「...相変わらずおモテになりますね、優人クン」
「...これ、どうしたらいいと思う??夏樹...」
「いや、俺に言われても...」
「あげる」
「おいおい!!俺に渡してどうすんだよ!!いらないなら捨ててこい!!」
「分かった。」
「はぁお前はもう少し恋愛に興味持てよ!!」
「えぇそう言われても多分政略婚だし、別にいいや」


「おー今日も今日とてモテモテ九寺。で、こっちは今日も今日とて貧乏明」
「美羽、どうしよう...来月の給料日まであと二週間弱。なのに...あと千円!!どうしろと!?これじゃあ家賃も払えない!!ご飯の材料買えても少し...うぅ〜飢え死にするぅ...神よ!!お助けを!!」
「大変ね。でも、ちゃんと考えて暮らさなきゃでしょ」
「分かってる!!だけどう考えても少なすぎる!!バイト増やそうかな...」
「働き過ぎは身体に毒だよ。家においでって言いたいけどお母さん許してくれないだろうし...」
「うぅぅ...」

「...」
「?優人どした??」
「あ、いや、何でも無い」
「そうか?ま、いっか」