自分のことを待ってる人がいるなんて、幸せだ。

白衣を脱いでカバンに詰め込む。

ガチャガチャ。荒くロッカーの鍵を掛ける。

早足で建物をでる。

あ、なんか持ってた方がいいかな。

ふと、携帯で時間を確認しようとしたけど、

「あ!!」

自分の手からするりと携帯が落ちていく。

スローモーションに見えたけど、、もう
遅い。

落下地点がアスファルトで携帯の画面と接触。

すれ違う人の顔が、お前やっちゃったな。みたいな顔をしている。