結局、あれから彼がちょっかいかけるから映画あんまり見れなかった。

「映画録っておいてよかったなー。楽しかった?」

「誰かさんのせいで話分からんかった。」

映画がおわって、彼と二人で駅に向かう途中。

「ナオをからかうのおもしろいもん」

「悪い人やなー笑」

今度から阻止されないように、ジム行って鍛えると心から誓った私。

「ありがと」

「いや、褒めてないから笑」

ほんと、可笑しい人や。

駅が見えてきた。あー。明日も学校か。

嫌だな。行きたくない。

ビューっ。

「さっむ!」

春なのに夜だとまだ寒い。ってか、風強っ。

また、髪の毛がグチャグチャだ、、、。

コツ。 え?

ふと、背中に人の体温を感じる。

え?お??

「ナオ、学校楽しくないの?」

ん?あー。

「うん?」

え?なに??どーなってる?今、私。

「ハハっ。なんで疑問系?笑」

私が、いや。

彼が、私に後ろから抱き締められてるんだ。

「いや、あ、あの」

さっきまで冷たく感じた私の体が一気に熱くなる。

「ナオ、緊張してるん?笑 顔熱いよ?」

私の首に腕を回して、顔同士をくっつける彼。

誰のせいや!ってか、私こーゆーのなれてないし。

「ごめん」

彼がこんなことする人やなから。

今までお互いをばか扱いしてた仲だから。

戸惑ってる私。そんな私とは正反対に

「なんで謝る笑笑」

面白がってる。

「明日、実験ある??」

え、あ、明日?
もう、思考停止の自分。

「ある。あるよ実験。」

「何時に終わる?」

「18時は過ぎると思う」

「そう」

なんなん?この会話。