「…はぁ、なんでこんなことになっちゃったんだろう…」


暗闇の中、足を抱えてうずくまった少女はポツリとつぶやいた。

横に目を向けると静かに寝息を立てる
小さな男の子がいる。


頭にはフワフワとした耳、お尻からは
銀の綺麗な色をしたしっぽがパタパタと
動いている。


「ひろ、あなたは私が守る。
あの人との約束だから…。」